おもちもちもち

娘、おもちとの手さぐり育児記

おもちが生まれた日

仕事復帰してからと言うもの、怒濤の勢いで日々が過ぎていきます。書きたいことはどんどん積み重なっていくというのに気付けばまた一日が終わっていく…


そんな中、おもちは無事に一歳のお誕生日を迎えました!
誕生日当日はまさかの、


☆主役のおもち→終日MAX不機嫌

☆私→謎の高熱で余裕無し

☆いちさん→花粉症でぐずぐず


とまあ揃いも揃って最悪のコンディションでボロボロでした(笑)

それでもなんとか写真館で記念撮影をしてもらい
(初めての子だからと撮り過ぎまい…と誓っていたにも関わらず、結局生後1ヶ月、百日祝い、初節句、そして誕生日…とフルコースだった。写真館はアドレナリン出るとこ、気を付けなはれ!!でもケーキ風のドレス着たおもちがスーパー可愛かったから後悔はしていない!!)、

餅は消費に困るということで、一升餅の代わりに同じ重さの米を使った一升米というのがあったのでそれを注文して、背負わせました!
(注文したのはこちら→https://item.rakuten.co.jp/komejin/m001-anniversary-1/)

まだまだ掴まり立ちまでしかできないおもちなので、歩いたりは無理だろうなぁーと思いつつ付属のナップサックを背負って立たせてみたら、機嫌悪かったのもあり唸りながらぐずり、そのまま尻餅をついて、勢いで後ろへドシーン!!からの号泣…(笑)

ちょっと可哀相だったけれど、転ぶのも縁起が良いっていうし、泣いちゃったのも良い思い出!これからも元気にすくすく育ってね!


そして将来何になるかを占う選びとりをやってみたのですが、なんとこの一升米のセットには、選びとりのカードがあって、わざわざ品物を用意しなくて済んだので気軽にトライできました♪

いざ、カードを並べて、おもちを放流。

ドドドドッと真っ直ぐにハイハイして、迷わず選び取ったのはなんと


医者!!


二人で顔を見合わせ、「い、医者かぁ…」と、学費やら様々な壁を憂いて虚空を見上げる両親でした…(笑)

その後他のカードもあれこれ持っては投げ持っては投げしていたおもちでしたが、「幸せな結婚」を取った瞬間にいちさんの顔色が変わった事、将来おもちの結婚式の時に話してやろうと思いました。


そして初めてのケーキを、手掴み食べの練習がてら本人の好きに食べさせてみよう!と周りを養生してから(ペットシーツ敷いたっていう笑)召し上がれ!と本人の前へ。

まずはひと口、スプーンであげてみたら、美味しかったらしく目の色変えて次を要求してきました。
じゃあ自分でどうぞー!と目の前に差し出してあげたら、興味深げに一掴み。

ぐじゃあ、ぐじゃあ…ぬりぬり…ポイッ…

と擬音だけでご想像頂けるかと思いますが、予想通り、アート作品を作り上げたりお顔にクリームくっつけたり、もう見るも無惨な事になりました。。

でもその姿を見て、ああ、この子がお腹にいたあの子なんだよなぁ…と思うと不思議な気分で、この人生で一番長く感じた一年をしみじみと噛み締めることができました。



少し時間を巻き戻して、おもちが生まれる前日のメモが携帯に残っていたので、ついでに残しておこうと思います。

【5/22
早朝5時半、親の生活音とジジのゴロスリ攻撃(この時実家にジジとお松を連れてきていました)で目が覚めた時、腰と下腹部の鈍痛を認識。昨日から、なんか怪しいなぁ、産まれそうな気がするなぁ、と思ってたから、まさか…と思いながら重たい体を無理矢理引きずりトイレへ。

用を足す時に、生理来ちゃったよ!的な感覚でドベッと出血、そして鮮血。そしてナプキンにも茶色いおりものが多めに出てた。あぁおしるし…えええぇぇぇ多くね!?とビビり、便器の底に溜まった血に塊もある気がして、慌てて新しいナプキンを付けてトイレ脱出。

冷静に、冷静に、と自分に言い聞かせながら座敷に戻り、母子手帳を引っ張り出しながら同時に携帯でおしるしについて検索。産院に連絡すべき事項だけ確認して即、電話。状況説明後、来てくれってことになったため急いで母に報告。

秒で支度を済ませ、ジジのご飯と水を確認、良い子にしてろーと撫で回して玄関へ。父は有事の時いつもサイレントあたふた(無言で立ち尽くしこちらを凝視、目が合うと「大丈夫か」「気を付けてな」と固い声で励ましてくれる)するけど、久々のそれを見た。彼の心の中の激震を思うと、自分が大変な状況でも笑っちゃって安心できる(笑)大丈夫よお父ちゃん。ありがとう。

お松にも、ちょっと行ってくるねーと撫で回して、乗車。道中、最初は状況に追い付けず波打っていた気持ちも、まーただのおしるしで普通に今日は帰されるかもなーと落ち着いていき、でも万が一を考え買ってもらった朝ごはんをモリモリ完食、母と談笑しながら産院到着。

すぐにいつもNST(胎児の心拍など状態を確認する検査。ノンストレステストの略らしい。)をやる陣痛室…を通り抜け、突然通された分娩室に恐れ戦く。看護師さんに言われるまま下半身脱ぎ捨て分娩台へ。内診台と違ってカーテンがない。股の間から普通に話す看護師さんとのやり取り。すごく居たたまれない(笑)

結局子宮口は大きく見積もっても2センチ、破水もなく、子宮口が柔らかくはなっているけどまだ陣痛もないし単純におしるしだろうと言うことで一安心。念のため先生に診察もしてもらってから帰ろうかーと言われ、だよねーやっぱりーとがっかりなようなホッとしたような複雑な気持ちで診察へ。

もう一回やってもらった内診で、まさかの出ました破水反応。「うすーく出てるのわかる?これ」って言われ、「あーほんとですね」と何の反応なのかわからずほけっと答える私。その横っ面を叩くような衝撃の言葉。

「ちょっと破水してるから、入院ね」

「あ、え、は…はい…」

思わず先生二度見。うなずく先生。ちょっと待った。

「入院て今日から、ですか…?」
「うん、このまま。」
「あ、あー…」

ということで、物心ついてから初めての入院へ。ロビーで合流した母に笑いながら報告。まさかの展開に笑いまくる親子。

で、あれよあれよと事が進んで、陣痛待ちの現在午後五時。検査のため血液抜かれ、感染予防の抗生剤を飲み、昼ごはんとおやつを残さず平らげ、陣痛室で本日二人目のお産の絶叫をBGMにNST。旦那は今晩から福井に滞在になったし、今晩陣痛が無ければ明日の朝から促進剤を使うことになった。

来るのかなー陣痛。来たら私もあんなに叫んじゃうのかなー。いちさんいないと耐えられそうにないから、今日来てくれるって聞いて物凄く安心した。それならきっと頑張れる。

とりあえずいつ来るか分からないその時のために、ちょっとでも寝ておくことにする。
怖いけど、早く○ちゃん(おもちのこと)に会えると思うとわくわく。お互い人生の超難関、頑張ろうね。

って寝ようとしてたら、やっぱり破水の反応無くなってたら一回帰ろうかーって言われて再びの診察。噂の内診グリグリ?された。痛いっていうか、まぁ痛いのは痛いし、もうなんとも言えない圧迫感で目ん玉飛び出るかと思った(笑)

そしたら子宮口4センチ、○ちゃんも降りてきているとか。これはほんとにいよいよかな…
さ、NSTやんなきゃだしさっさと飯食おう。】


と、ここでメモは終わっていましたが、この約三時間後、ぐいぐい陣痛が襲来。そのまま出産となりました。

日付が変わって深夜の一時半、想像していた産声よりかなり甲高い泣き声を上げて、おもちが腕の中にやってきました。

本当に正直に言うと、生まれたてで顔の浮腫んだおもちは知り合いの中年男性にそっくりで、わ!か、顔は可愛くはない…!女の子なのにごめん!!と内心思ってしまいました(笑)

けれどようやく会えたこと、無事に元気に生まれてきてくれたことが嬉しくて、「はじめましてー…!」と声が震えて涙が出ました。


夜が明けたその日はとても天気が良く、青空のとっても綺麗な日で、私自身も生まれ変わったような、清清しい気持ちで病室の窓を眺めていたのを良く覚えています。


あれからの一年、初めての育児は私にとっては思っていた赤ちゃんとの日々とはかけ離れていて、おもちはよく泣きあまり寝ない子だったのもありかなり苦しい時期が何度もありました。

泣き言なんて何回言ったかわからないし、ノイローゼ一歩手前くらいになっていた頃もありました。

いつまで続くんだろう。時計やカレンダーをぼんやりと見つめて絶望していた日もありました。

けれど、日に日に、母乳やミルクを飲んで、おもちはどんどん力強く育っていきました。
今思い返せばすごいスピードで、お腹から出てきたばっかりでフヤフヤだったおもちは、みるみる大きくなっていきました。

今、一歳を過ぎたおもちは、大人と同じ白米を食べて、元気にハイハイして振り返って私を追いかけっこに誘うようになったし、可愛いー!って言われると嬉しそうにニコニコしたり、ダメ!って言われると一丁前に不満を露にするようになった。

あんなに辛かった寝かしつけは、今は手を握らせて添い寝すれば自分で寝るようになって、後追いや自己主張は強くなったけど、気が付けば泣くことは格段に減っていた。

辛さの渦中にいた時は、もう一生苦しいままなのかもしれない。いつか終わるって言うけどそんな日が来るのか。もう今までのような暮らしは出来ないのか。

そんな気持ちが頭の中を占めてしまっていたけれど、気が付いたら、新しい生活を受け入れて、穏やかな幸せを感じられるようになった。

私にとって子供が生まれた事は、今までの人生を突然に激しく一変させた出来事で、その変化についていけずにもがいた日々だったけれど、いちさん始め実家や義実家に助けられながらもがき続けて、最近ようやく自分のやり方、新しい生活を確立できた感じがする。

やっと、私も一年かけて、おもちのお母さんになれてきたのかな、となんとなく思う。

これからも成長に合わせてまた悩む事もあるだろうけれど、愛おしい可愛い愛娘に振り回されながら、いちさんと一緒に親になっていけたらなぁ、と思います。


グダグダになったけど、最後に。

おもちへ。
生まれてきてくれて、本当に本当にありがとう。
父ちゃんも母ちゃんも、おもちに会えて幸せだ!!