さよなら女子パンツ
タイトルからお察しいただけるかもしれませんが、今回はあえてFBとはリンクさせません。もし読んでいただけてる中に男性の方がいらっしゃいましたら、お目汚しの可能性がございますので、読む場合はご覚悟を・・・(笑)
さて前回の続きということで、コメダ珈琲店を後にした我々は、咲き始めているであろう花を見に、はままつフラワーパークへ向かいました。
っとその前に、少し時間は戻りまして。
妊娠中、お腹が大きくなるにつれ、これまで履いていたパンツ(ズボンをお洒落に言ったやつじゃねっすよ。そして紐やTバックなどではなく、ごく一般的な女性用の下着。以降女子パンツと呼びます)ではきつくなり、かつ妊婦には何より大敵の冷え予防のため、妊婦用のお腹まで覆えるものを履くようになりました。
そして産後、おもちが出てきて腹は少しはしぼみましたが、内容物が出たもののそう簡単には戻らない体形。産後しばらく、自分の体を見るたび脳裏には「形状記憶」の四文字が浮かびました。
しかも出産によるダメージは全治1か月の大けがと同等と言われるほど、目には見えないけれど体内はズタボロ。産後、一度少し無理をしたときは体の自由が利かなくなる程の激しい悪寒に襲われたこともありました。
そのダメージの最も激しいであろう腹は、当然引き続き冷やしちゃいかんのです。その他にも、悪露など諸々の事情により、産後はほとんどの方が股上深めのパンツを使うことになります。
可愛い刺繍やテラテラした小奇麗な布地を駆使した女子パンツとは違い、柔らかな綿でユーザーのデリケートゾーンを優しく温かく守ってくれるそれらを、親しみを込めて私はこう呼びます、ババパンツ、と・・・。
・・・それを、産後9か月になっても変わらず愛用していた私。最初に履いた時は、わーぶわぶわするーダサいーやだー!と思っていたのが、見た目とかどうでもいい、機能と保温性。こいつじゃないと私の腹は守れない。と真顔で訴えるほどに。
しかしつい数日前、物に溢れてしまっている我が家を一掃しよう!と絶賛断捨離キャンペーン中の我が家。
余談だけども、貧乏人程あれこれパッと買っちゃって家に物をため込むんですって・・・耳が痛いわ・・・(笑)
その一環で、タンスの中の物を整理していた時、目が合いました。懐かしい女子パンツ。結婚したって女を捨てたくない!って、暖色系の可愛い店内へワクワク入店して吟味した、女子パンツ。
お。これはそろそろ、戻って来いよ、って事なのか・・・?
”ママになっても貴方は女。
人からは見えなくたって、内面のお洒落は外にも表れるのよ!”
なんて、語りかけられているかのような。
そして今回、おもちも一緒だけどもせっかく旦那とのデートでもあるし、一丁履いてみっか久々に!と、意気揚々と身を包んだわけです。
でも履いてすぐ驚愕。
布せまっ!!ゴムきっつ!!お腹冷える!!
何よりこの優しくない感じ、見る者への攻撃力に神経注いじゃって防御力低い!!
落ち着かない・・・!!若者すげぇ・・・
と、1年ちょい前の自分に恐れおののきました…同じ人間なんですよね…?
でも、きっと履いていくうちにすぐ感覚が戻るやろ!こんな違和感も無くなるはず!
そう自分に言い聞かせ、そのままこの外出に臨んだのでした。
この日は日差しは暖かく快晴、清々しい春の陽気でお出掛け日和。
でしたが!!
風が冷たかったのです。しかも遠州の空っ風と言われるほど、浜松は風の強さが半端じゃない。気温的にはコートが要らなそうだったのですが、風が冷たくて肌寒かった。
そしてその冷たい風がじわじわと、出産を経て防御力の下がった下っ腹を蝕みつつあるのに、私は到着後しばらく気付きませんでした…
フラワーパークは季節と園内の花の咲き具合によって入場料が変動し、全然咲いていない時などは無料の期間もあり、広い園内は散策するだけでも楽しく、妊娠前は何度かデートに来てお世話になりました。
今は梅と、河津桜など早咲きの桜が見頃でした。そしてすぐ隣には市が運営する動物園(浜松市動物園)もあり、セットの券はフラワーパークの入場料にたった¥150の上乗せだったため、せっかくだし!とそちらを購入しました。
入ってすぐ、色とりどりのチューリップや牡丹が綺麗に咲いていて、梅が沢山植わっている通りからは梅の花の良い香りが風に乗って届いてきました。
私に抱っこされたおもちが、背の低い早咲きの桜の花にその小さな手を伸ばした光景は、映画のワンシーンのように鮮やかで幸せな瞬間でした。
そんな感じにまずは少しフラワーパークを楽しみ、時間的にお昼ご飯も考えて先に動物園見ちゃうか!ということで、いそいそ動物園へ。
実は生後3ヶ月頃にも一度訪れている場所。その当時は当たり前だけれどなーんにも解っていなかった様子、唯一虎とライオンが獣舎で肉を食べる様子に怖かったのか泣いただけでした(笑)
でも今回、何となく前よりは動物をしっかり見ている感じがして、ベビーカーや抱っこで見て回り、我々もそんなおもちを見て楽しんでいました。
しかし。気付かないうちに、じわりじわり、腹の異変は忍び寄っていました。
何となく、腹部に何か心許ない感覚があり、いちさんとは談笑しながら歩いていたのですが、段々と言葉が頭に入ってこなくなってきました。
そしてついに。
あ、これ、痛いのか。痛いわ。
と思った途端、ギリギリと下腹部を内側から捻り上げられているような痛みが激烈に襲ってきました。
なんとかいちさんにその旨を伝え、カピバラの前のベンチへ体をくの時に折り曲げながらヘロヘロ着地。
腹の緊急事態とは裏腹に、スイスイ優雅に泳ぐカピバラがやけに鮮やかに脳裏に焼き付きました。謎。
そこから、襲い来る凄まじい腹痛に静かに悶絶。
ちなみにこの時、ベビーカーではぐずるようになったおもちはいちさんに抱っこされており、腹痛に苛まれながら「あぁ、いちさん腕疲れるよな…早くこれなんとかせねば…申し訳ない…」とめちゃめちゃ焦りました。
それでも治まる気配はなく、むしろ強まる痛みに血の気も引き、頭に浮かぶのは救急車。便的な痛みな気はするけれど、それだけではないような…
そして思い出す約9ヶ月前、人生最大の痛み、陣痛…!!
え、うそ?もしやもう一人いた?とぶっ飛んだ仮説を即刻撃ち払いながら、ようやく思い至りました。
紅き月の使者…!
産後9ヶ月にしてついにアイツが戻って来やがったか…!?
(なんか言ってるけど要するに生理)
察したいちさんはおもちを抱っこしながら空いた手で腰をさすってくれました。仏かキミ。
でもその時には顔色も悪かったらしく、パッと見でも体調の悪さが分かったそうです。
そこから動けるタイミングでトイレに行き、籠城。出せるならとりあえず出して少しでも楽になりたい(汚いお話ごめんあそばせ)ので。。
そこで気付いた女子パンツ。
もしや…お前のせいか…?
とりあえず少し戦い、あーもう大丈夫かなこれ…と出て、ああごめんあかん…と城に舞い戻る…からの
あ、これで今度こそ大丈夫かな!?
と思っていちさんとおもちの元に戻り、とりあえず動けるうちに車に戻って家に帰って休もう、といちさんが提案してくれたので歩き出しました。
少し歩いて、抱っこ紐をせずにおもちを抱えていたいちさんが腕が辛くなった、ということでベビーカーに乗せようと立ち止まった瞬間、再び腹に稲妻が。
「ち、ちょっとごめんやっぱあかん…!!」と脂汗を浮かべ平泉成さながらの声を絞り出して、いちさんの反応も待たず競歩のフォームで先程のトイレへ引き返し。
これはとにかく冷えたのは間違いない。
もう帰るだけだし、幸い冬場でコート着てるから前面を閉めれば中は分からない!と腹回りの服は全てズボンイン!!
女子パンツごときの防御力なんて信用できるか!!
結局、無事車へ戻ることは出来、そのまま帰宅しいちさんにおもちをお願いして床に伏せる…と散々な日になってしまいました…
産後の皆様。これだけは言っときます。
妊娠前の自分は…別人やで…!!!!!
下着の転換期は、とにかくお出掛け日は避けることをお奨めします。エライ事になります。笑
私はひとまず女子パンツとは暫しのお別れとなりそうです…世話になったな女子パンツ、今後も世話になりますババパンツ。
無駄に長くなったせいで更新が滞りました(笑)しかもぐだぐだ(笑)
無駄話に付き合ってくださった方、ごめんなさい(笑)でもありがとうございます!!