青森へ、家族で。【これからのこと、編】
さてさて、ようやくの続きです!
長い長い移動時間を乗り越え、ようやく降り立った新青森駅!
毎度驚くのですが、空気がぜんっぜん違う!!それはもう異国に来たように、湿度の低い涼しい空気、風が吹くと5月でも寒いほど。発車の合図のねぶた囃子を聞きながら、おもちを抱え込んでさみーさみーと足早に改札へ。
そこから電車に乗り換え、最寄り駅に到着。迎えに来てくれて久しぶりに会った義両親は、二人ともお元気そうでした!
そこから2泊3日、お義姉さんたちや甥っ子姪っ子ちゃんたちとダム湖の水陸両用バスクルージングや、弘前の洋館など一緒にあちこち遊んだり、温泉に行ったりして、その他は基本的にはのんびり過ごしました。
そして2日目の夜。
いちさんに目配せして、2人でそわそわしながら居間に着席。いちさんの呼び掛けで、お義父さんとお義母さんがテーブルの向かいに座りました。
どう話を切り出したものかと、いちさんの考えている事が手に取るように分かりました。
固唾を飲んで、心の中で頑張れー!と念を送るしかない私。
そこで初めて、
転勤族から脱するため、転職を考えている事
転職先は、子供のこれからの事や私の両親からのサポート、仕事面、交通アクセスなど色々な事を考えた上で、私の地元の福井にしようと思っている事
これを包み隠さず話しました。
付き合いも長いので、ご家族みんながいちさんを可愛く思って、毎回帰省を楽しみにしている事を私はよく知っています。
また、いちさんは末っ子ながら長男。
お家に戻ってくるのを、全く期待されていない訳ではない事を、私もいちさんも感じていました。
それでも、夫婦であれやこれやと話し合いを重ね、最終的に決断した事。
それは、大切に思ってくれているからこそ、ご両親にはちゃんと面と向かって話して、伝えておかないといけないよね、ということで、これが今回の帰省の最大の目的でした。
話をしている間、お義母さんが目を伏せてじっと聴いてくれているのを見て、私がおもちにいつかこんな話をされたらどうだろう、と思うと胸が痛くて、申し訳無い気持ちでいっぱいでした。
反対されても仕方ないし、その時はお二人とも話し合いを重ねて、理解してもらえるように努力するつもりでいました。
でも、しばらく沈黙があった後、お義父さんがおもむろにパッと顔を上げてあっけらかんと
「いいんでない?」
と放ち、お義母さんも頷いてくれました。
色々考えて、その上で決めたんでしょ?
それなら私らが口出すことじゃない。
夫婦で決めて、自分らでそこで頑張る!って決めたんなら、それで良い。
頑張ってやってみて、それでもし駄目だったなら、また違う方法をその時考えればいい。
こちらを頼ってくれてもいいし、しろさん(私)のご両親に助けてもらうなり、必ず何とかなるから。
でも、自分らで何とかしようとしすぎて、借金したり悪い方向に行く事だけはやめてほしい。
困ったら必ず、連絡だけして欲しい。
それだけは言っとく。
考え考え掛けてくれた、重みのある一言一言に、本当にいちさんの事を大切に思う気持ちが伝わって、危うく私が泣きそうでした。
頑張れ。という声に改めて、私もこの人たちの大切な子供であるいちさんを大切にしないと、と思いました。
その晩、眠るおもちを眺めながら、いつかおもちにもこういう日が来たら、必ず今日のお義父さんお義母さんのように、背中を押してあげられる親であろうね、と話し合いました。
こうして、人生の大きな転換期である転職&引っ越しを決行することになりました。
引っ越しから早いもので2ヶ月、近くなったもんだから大いに実家のサポートを受けまくり(笑)、今のところは万事順調な日々です!
でも、これから何がどうなるかはわからない。
不安はいつでも付きまとうし、新しいことを始めるのはワクワクする物だけれど同時にリスクだらけ。
長く居れば嫌になることだって出てくると思うし、めでたしめでたしで完結ではないのが人生(偉そうやな)。
それでも、あの時の義両親の言葉が、間違いなくこれからの大きな武器、心の支えとなってくれると思います。
一家、頑張るぞー!!