おもちもちもち

娘、おもちとの手さぐり育児記

1歳3か月連れて避難してみた

 

続きは次回!と書くと、高確率で後回しにしすぎて結局書けなくなる私です、こんばんは。青森編続きはまたいずれ・・・(笑)

 

 

さてさて、今朝から列島を大いに騒がせている台風21号。

皆様ご無事でしたでしょうか。東北・北海道の方は引き続きご注意ください。

 

 

今回の台風、マジでヤバかったらしく、あちこちで屋根が飛んだり車が飛んだり人が飛んだりしていたそうで、

(ピザ配達の方が飛ばされた動画を見たけど、こんな危険な日に人間が運ぶと解りきっている宅配ピザを頼む奴は本当に血の通った人間か?と疑問に思う。)

 

福井県も台風のド直撃を受けるという予報に、前日から私達も危機感を募らせていました。伊勢湾台風並みとか、25年ぶりの非常に強い状態での上陸とか、気圧の低さとかに漠然と「今回はヤバそう」と、不謹慎にも少しワクワクもしつつ、ちゃんと備えないとなーと夫婦で言い合っていました。

 

 

しかし奇しくもこんな日に限って、私は来春の就職に関するセミナーにおもちを連れて参加する予定が入っていました。

 

正直、保育園の申し込みの関係もあって早く行動したいし、申し込みも済んでいるし、予報では昼過ぎから天気が荒れるとなっていて、午前中だけのセミナーだから行けるんじゃないか?っていうか行きたい!!と思っていました。

 

けれど、予定している時間をオーバーする可能性は大いにあるし、何より私だけならともかくおもちを危険に曝すのだけは避けたい。さらに予報では天気が崩れるのは昼過ぎとは言っているけれど、自然現象の台風が人間の予報通りに動くとは限らない。

 

そして今朝まで様子を見てみましたが、予報は変わらず、出勤していくいちさんにもやんわりと欠席を勧められたのもあり、熟考の末、今日は欠席することに決めました。

結果的には何も無かったし行けそうだったけれど、今考えてもリスクを考えると今日はやめといて本当に良かったなぁと思います。

 

 

そのため今朝はいちさんを見送ってから、おもちを見つつ家の外の飛ばされそうな物の片付けや、最近存在を知った、縁側の立て付けの悪い雨戸と戦って何とか片方は閉めたり(もう片方はどんだけ頑張っても無理だった悔しい・・・)、バタバタと家の防災をしていきました。

 

けれど、築40年過ぎの我らが新居。あちこち隙間風が吹き、何となく頼りなげな佇まい。先日の台風でも、マンション住まいだったこれまでとは打って変わり、雨風の凄まじい物音や屋根の軋む音にヒヤヒヤしたものでした。前回は大丈夫だったけれど、今回の台風を果たして乗り切れるか・・・

 

そこでふと。

 

 

避難、してみるか・・・?

 

 

と心に過りました。台風情報収集のためにつけていたTVでも、早めの避難を再三呼びかけていたのもあります。

 

どうしようかなーと思いつつ、一応何かあった時にすぐに行動するためにも、と、防災用品をチェックし、必要そうなものを詰め直したりしていたところに、町内の防災無線の音が外から聞こえてきました。

 

それによると、市内の避難準備が発令されたというものでした。この時午前10時。

(ちなみに避難準備というのは、「避難の準備をしろ」という意味だけでなく、避難に時間のかかる高齢者や、今回の私達のような小さな子供のいる家庭は避難を開始しろ、というものなのです。子供を産む前は完全に他人事と思っていましたが、今日、この情報の大切さを痛感しました。)

 

慌てて準備した荷物を玄関にスタンバイして、風が強くなった時のために少しでも被害が少なくなるようにと、ガラス窓のカーテンを閉め、家中のドアと言うドアを閉め、すぐに避難できるように準備をしました。

 

何も知らないおもちはそんな私に楽しそうについて回り、あれこれ散らかしながら跳ね回っていました(笑)

 

 

そして、さぁ行こう!と思った時にはおもちの昼寝時間にちょうど差し掛かり、本人も眠たそうにしていて、場所見知りも人見知りもするおもちは避難所ではゆっくり眠れないだろうと思い、台風の影響もまだそこまでひどくなかったのもあって、昼寝をさせてから向かうことにしました。

 

その間に、停電した時のために炊けるだけ炊いておいた米をおにぎりにして、転入の日に役所でもらった防災タウンページを流し読みし、携帯で台風の状況や避難先をチェック。私達の避難先は、家からほど近い公民館でした。念のため、いちさんや実母にも避難することを連絡。

 

正午過ぎにようやく元気に起きてきたおもちを、久しぶりの抱っこ紐に入れて(歩けるようになったけれど、この子に合わせていたら避難所に着く前に台風に追いつかれるので笑)、非常食やおむつやラジオやらなんやら入ったくっそ重たい荷物を抱え、えっちらおっちら公民館へ。

 

 

行くまでは誰一人歩いていない路地に、慎重すぎたかな?大袈裟すぎかな?と不安になっていた私でしたが、公民館に着くと出入り口に「避難所開設中」と大きく紙が貼られていて、それだけで受け入れてもらえた感じを受けてとても安心したのが印象的でした。

 

中に入ると、職員の方が2人がいて、避難者カード(だったかな?)と書かれた紙に記入するよう言われ、氏名、住所、生年月日、緊急連絡先、そして情報開示の範囲(家族、親戚、知人、報道機関があり、開示しても良いものに丸を付ける、というものでした。)を記入してから、奥の和室に設けられた避難所に通されました。

 

室内にはすでに私たち以外に3組ほどがいらしていて、みんなおじいちゃん、おばあちゃんばかりでしたが、おもちも私も優しく迎えてくれました。

 

 

そこからいちさんが職場から早めに帰された15時頃までを避難所で過ごしましたが、空調も効いていて電気もテレビも煌々とついている、他に沢山人のいる頑丈な建物で過ごせたのは、自分がおもちを守らなければ!と張り詰めていた私にとってはとても安心できることでした。

優しい職員さんたちもおもちに構ってくれて優しい言葉をかけてくれて、とても有り難かったです。

 

その後いちさんが迎えに来てくれて家に帰りましたが、その時には風雨共にとても強くなっていて、外に出るまでは全く気付かないほどだったので「避難所すげえ!!」とびっくりでした。

 

家は案の定雨漏りしていて、あわあわと2人で対策に追われました(笑)おもちは帰ってきたパパに大喜びで、その様子に歓喜するパパ(いちさん)はもうとろけんばかりの幸せに浸っているのが傍目にも解りました。パパっ子になってくれて良かったね!!

 

 

今回避難してみたことで、得たものはとても大きかったです。

 

避難所によっては水や食料の用意は無いため、自分たちで持ち込むしかないこと。

毛布などの貸し出しはあっても、返却はクリーニングしてからになるところもあること。

テレビで見たように、だだっ広い和室などで過ごすことになるため、暇つぶしになるものがあった方がいいこと。

他の人もたくさんいる為、授乳やおむつ替えに苦労しそうなこと(おむつ替え台がなくて困った・・・!)。

 

そういった困った点を知ったので次回の避難時に備えられるようになりました。

 

 

そして何より、今回避難してみたことで、次回の有事の際に行動しやすくなったことが一番の収穫でした!

 

避難、となると、今回の私のように「この程度で行ってもいいのかな」なんて考えて、二の足を踏んでしまう場合は多いと思います。

 

でも、市からの開設のお知らせがあった時には、ちょっとでも「怖いな」と思ったら行動していいんだなーと気持ちが軽くなりました。

 

だって、避難してもらうために開設してんだから!必要だから開設してんだから!!

 

大袈裟だろうが、結果的に何もなかったとしても、未来は誰にもわからないし、行動したかしなかったかで、未来は大きく変わったりします。

 

今日、防災の情報を検索していて見つけた、東日本大震災の被災者が作った標語がすべての災害に通じていて素晴らしいと思ったので紹介します。

 

 

【100回逃げて、100回来なくても101回目も必ず逃げて!】

 

中学2年生の女の子が作ったものだそうです。

 

津波にしろ、台風や豪雨にしろ、備えて備えすぎないことはありません。

 

何もなかったからやって損した、ではなく、何もなくて良かったね!と笑い合える幸せは何にも代えられません。

 

もしこのブログにちょっとでも思う所があったなら、避難所を確認してみたり、防災リュックを確認してみたりする機会に少しでもなってもらえれば、とても嬉しいなぁと思います。

 

異常気象が続く昨今、皆様がなるべく無事で過ごせることを祈っています。

気を付けよーぜ!!

 

 

 

我らが父ちゃん、いちさんのブログも宜しくお願いします♪

 

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