おもちもちもち

娘、おもちとの手さぐり育児記

託児利用して、夫婦水入らず時間を作ってみた。

先日、おもちがすこぶる機嫌の悪い、かなりしんどい日々が続き、うわああああああもういやじゃー!!!!となった時、いつも赤ちゃんイベントでお世話になっている施設で6か月から利用できる託児もあるよー気軽に使ってねーと案内されたのを思い出し、発作的に電話をかけ、おもちを預けたことがありました。

 

結果、2時間だけだったけども、私は生まれてからほぼ片時も離れずにいた娘と少し物理的に距離を置いて、心の余裕を回復させられたし、おもちも、預ける時に少しグズっただけで、迎えに行くと保育士さんと楽しそうに遊んでいました。

 

これはたまにならお互いwin-winでいいな!

 

という事で、一昨日、そちらにおもちをお願いして、休みのいちさんと久々のデート兼ねて、どうせなら子連れの難しそうな、普段行けないちょっと贅沢なランチしよーぜ!ということで、駅前にあるホテルオークラのランチ&スイーツビュッフェに行くことに!!イェーイ!!

 

当日、託児室に向かいながら、自分らで今日のことを決めたくせに、早くも寂しがる両親。

いち「俺、なんでせっかくの休みにわざわざ貴重なおもちとの時間を、金払って人に渡そうとしてるんだろう…」

なんてボソボソ、道中二人でやたらとおもちの頭を撫でまくっていました(笑)

 

預ける時は本当に私らは後ろ髪引かれながら、保育士さんに抱っこされたおもちになるべく「バイバイ」とか言わないように(おもち、これをやると家でも泣くので)しつつ、可愛い娘の姿を出来るだけ視界に残しつつ、託児室を後に…

 

いち「あ、もう会いたい。」

私「わかる」

いち「やめよっか?笑」

私「いやいや(笑)

とにかく、せっかくの機会なんやし、大事に使って、帰ってきたおもちをいっぱい抱っこしたろ!」

 

 と、繰り出した街。おもちがお腹に来るまでは、二人で映画を見たり、ふらっと良さげなカフェに入ったり、カラオケでふざけてデスボイスの真似事をしながらヘドバンしたり、夜遅くまで仕事の愚痴なんかをグダグダ言い合いながら居酒屋で飲んだりしていた場所。

 

いつもはちょっと見下ろせば抱っこひもの中のおもちの、可愛い目がくりくり輝いている胸元は空っぽ、隣を見ても、いちさんの腕にサルみたいにしがみつく可愛い小さな姿は無い。

 

わー、なんか足りないねぇ、寂しいねぇ。

産まれてまだ一年も経ってないのに存在がでかすぎるねー。

 

なんて喋りながら、これまた久しぶりに手を繋いだりして、照れるわー!と笑って、おもちから離れてもやっぱり喋るのはおもちに関わることばっかりだったり。

そんなこんなで、あっという間に少し離れた会場に到着しました。

 

さて、実は前日まで、ステーキのあさくまか炭火焼ハンバーグのさわやか(どちらも静岡県内にあるめちゃめちゃ美味なステーキやハンバーグのお店。静岡にいらっしゃる時には是非、是非とも!!足を運んでいただきたい。まっじで美味い。)で心ゆくまで肉を食らうか、ビュッフェなどお洒落系にするか、とさんざん悩んでいたため、予約も前日という勢いっぷり。

 

なので、ホテルの入り口まで来て、思い出した。

 

ここ、そういやホテルオークラやん・・・

え、普通の外出時の服で来ちゃったけど、これ大丈夫・・・?

 

建物内は天井が高く広々としていて、照明は抑え目の格式高げな雰囲気。ホテルスタッフの方々も洗練された佇まい。

内心大慌てで、ロビーを歩いている人の服装をチェック。

 

スーツ、ドレス・・・!?いやいや、あれは絶対結婚式。ですよね!?

あ、いたいた普通の・・・いやービジネススタイルって感じやなぁ・・・

なんか普通の格好してるお客さんも、照明のせいか、お高そうな服を身に纏っているように見える・・・

 

予約時間まで少し時間があったので、トイレついでに近くのソファ(これがまたふっかふかでビビるんだわ普段やっすいビジネスホテルしか使わないド庶民やから・・・!笑)に座りながら、程よいボリュームで流れるクラシック音楽を聴きつつ、人の往来をあわあわしながら眺めていたら。

 

その横を、近所を散歩するようなラフな服装で、何の気兼ねもなく大声で話しながらぞろぞろと通り過ぎていったシニアの方々。

一気に色々な不安が吹き飛びました。そりゃそうよね、ディナーならまだしも、ランチにドレスコードあるわけがない!別に汚い服や破れてる服で来てる訳じゃあるまいし、浮いたりしないだろ!

 

と、失礼ながら勝手に勇気をもらって、いざビュッフェ会場へ。

 

一歩入ると、老若男女、デートや友達同士、そしておもちとさほど変わらなさそうな赤ちゃんを連れたご家族も沢山。ワイワイ賑やかで、通りに面した窓から昼の明るい日差しの入る、非常に居心地の良い空間が広がっていました。


そこからの90分…もう、最高に素晴らしいランチタイムでした…さすがホテルビュッフェ、全部美味しそうな美しき見た目、当然のように美味、スイーツコーナーの充実具合…


あ、食って、楽しむことも必要なものなんだな、と思い知らされました。


思えばおもちを生んでからと言うもの、食事はとにかく空腹を満たし、栄養摂取するためのもので、いつ起きるor泣くかわからない、また暴れまわる我が子に目を光らせながらいかに素早く手早く済ませるかが勝負。


タイミングを誤れば後回しになり、冷めきったおかずやお湯を吸いきったお茶漬け、伸びてブヨブヨのラーメンなどなど…

経験した世のママさんパパさんは少なくないはず。


美しく用意された料理を、何の気兼ねもなく、自分のペースで食べ進め、味わう。

それだけのことがこんなに幸せなのか…!


と、高揚を抑えきれず、美味しいと幸せを連呼しながら、やたら饒舌になっていちさんに喋り続けてしまいました。


そしてそれを馬鹿にすることなく、ニコニコしながら相づちを打ったり受け止めてくれるいちさん。まじでありがとううぅぅぅ…!!


ちなみに他テーブルにいた赤ちゃんがぐずってしまった場面があったのですが、レストランスタッフの方がササッと歩み寄り、にこやかに赤ちゃんやお母さんに話しかけ、そのご家族が居づらくならないように配慮してくれていたのがとっても印象的でした。


出先でギャン泣きをされた時の焦燥感たるや、もう一刻も早く泣き止ますか立ち去りたくなるもの。もう周りの目が全てこちらを責めているように感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。


そのお母さんに寄り添うことで、味方がいることを伝えてあげる。迷惑なんかじゃないよ、赤ちゃんが泣いちゃうのは仕方のないことだから気にしすぎないで、と伝える。

そこまでの配慮がなされていて、素晴らしい接客だなぁ、と同じ子持ちとしてすごく嬉しいシーンでした。


次もし来られるならおもちを連れてこよう!といちさんと話しながら、始終幸せな気持ちでランチタイムを過ごせました♪


元々は我々、自他共に認める仲が良い夫婦ではあったのですが、おもちといる時はどうしても二人とも、おもちにばかり気をとられて、夫婦で時間を使うことがほとんど無くなっていました。


三人の時間はそれはそれで勿論、家族として必須の大切な時間なのですが、気づけば「母」と「父」としてばかり関わってき始めているな、と思ったのです。


ていうか難しいことはいいや、たまには旦那とデートしたいわ!!と思った次第です(笑)

でもこれ、すごく大事なんじゃないかな。自分で言うなって話だけども(笑)


実際、久々のデートらしいデートをして、改めて旦那のことを愛しているなぁと思ったし、結婚して良かったなぁ、としみじみ感じました。おもちと出掛けたときは「父ちゃん」てばっかり考えちゃうもんね。


さて脱線してしまった。

その後少し買い物をしてから、時間になっておもちを迎えに行きました。


託児室に入ると、おもちは保育士さんに抱っこされていて、私達に気付くと…


への字に曲がった唇。眉間に少し皺を寄せて、一瞬泣き出しそうな顔を見せました。


その顔に、つい「ごめんねー!」と言ってしまいました。


が、思い直して言い直し。「おもち、ありがとうね。ただいま。」と言いながら抱き締めました。腕の中に、ずしっと重たく温かい我が子が帰ってきて、なんだかとても安心しました。


やっぱり我が家にはもう、君は無くてはならない存在なんだなぁ。


そんな風に改めて実感もさせられた、とても素敵な一日でした。


託児に関しては、後ろめたい気持ちになってしまう方もいると思います。こんな小さい子を預けるなんて!とかいう言葉を投げつけられる人もいるかもしれません。


でも、それを気にするあまり、誰にも頼らず一人で頑張り続けて、壊れてしまう人もいます。


それが結果、ニュースで時たまある、虐待致死や遺棄、親の自殺へと繋がるんだろうなぁ、と思います。


正直、私は実際に自分で育児を経験するようになって初めて、ああいった事件は決して他人事ではないと身を以て実感しました。


こんなに可愛い、何の罪もない娘に、どうしようもなく腹が立ってしまったり、育児自体を投げ出してしまいたくなる時はあります。そんな風に思う自分がショックで、消えてしまいたくなることもあります。


あなただけじゃない。


そんな時は、どうか周りの声なんて気にしないで、預けられる場所があるなら少し離れてみましょ。


預けている間は好きに過ごしていいし、家事するなり買い物するなり遊びに行くなり、なんなら何もしなくたって良い。辛くてたまらなければどうすべきか相談したりも出来る。


「子供を預けた」と自分を責めるより、「楽しく一緒に過ごせるように回復しに行く」と考えてほしい。


もし今、育児つらいなーってお母さんお父さんがいるようなら、こんな方法もあること、頭の隅にでも置いておいてくれたら嬉しいです。


っとちょっとシリアスに書いたりもしましたが、我々のようにたまにの夫婦水入らず時間もおすすめですよー!!


さてさてここまで。

今日は、前々から考えていた、夜間断乳決行日としていた一日目。


今のところおもちはいつも通りすやすやと眠っています。問題は、明け方の授乳タイミング。

どんな地獄が待ち受けることやら…乞うご期待(笑)

では!